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糖尿病には種類があり単純ではない

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糖尿病の発症の機構はまだわからないことも多いのですが、3つのタイプに分けられます。

  • 糖尿病は3つのタイプに分けられる。
  • 「インスリン依存型」は子どもや若い人に急激に発症し、インスリン療法が欠かせない。
  • 「インスリン非依存型」は代表的な成人病のひとつで、日本における糖尿病の約95%はこのタイプ。
  • 「2次性糖尿病」はほかの病気から引きおこされる。

3つに分けられる糖尿病の種類

糖尿病がなぜおこるのか、発症の原因はまだ明らかにはなっていません。種々の原因が存在し、しかも単一の疾患ではないと、現在のところ考えられています。

糖尿病は、次の3種類に分類されています。

  1. 「インスリン依存型糖尿病」
  2. 「インスリン非依存型糖尿病」
  3. 「2次性糖尿病」

この3つのタイプの糖尿病のうち、日本ではほとんどが、インスリン非依存型糖尿病で、これは治療によって軽減できます。

インスリン依存型糖尿病は少ない

インスリン依存型糖尿病は、多くは子どもや若い人に発病するので、「若年性糖尿病」とも呼ばれます。

特徴は急激に発症することです。ウイルスの感染と自己免疫が原因で、膵臓のB細胞がやられ、インスリンが分泌されなくなってしまいます。

ほうっておくと糖尿病性昏睡に陥り、死にいたる危険があり、早急にインスリン注射をする必要があります。

食事療法、運動療法でよくなるものではなく、インスリン療法が必至であることから、「インスリン依存型糖尿病」と呼ばれます。

インスリン依存型糖尿病は、日本では糖尿病全体の約3%です。やせ型の人に多く見られます。

インスリン非依存型糖尿病は成人に多い

「インスリン非依存型糖尿病」は、「成人型糖尿病」とも呼ばれ、糖尿病のほとんどはこのタイプです(約95%)。成人になってから発症することから「成人型」と呼ばれていたのですが、最近は子どもや若い忠者も増えてきています。

ゆっくりと発症し、近親者に糖尿病患者の多いのが特徴です。

重症でなければ、インスリン治療の必要はなく、食事療法、運動療法、経口血糖降下剤での治療で十分です。そのため「インスリン非依存型糖尿病」
と呼ばれています。

これは、インスリンの作用不足で糖分が体内にたまってしまう状態です。

ほかの病気からなる2次性糖尿病

ほかの病気の結果引きおこされた糖尿病を、2次性糖尿病といいます。

たとえば、膵炎で膵臓のB細胞がやられてしまうと、インスリンの分泌がなくなり、糖尿病になります。手術で膵臓をとってしまった場合も、もちろんインスリンの分泌はなくなります。

「膵原病」や「気管支喘息」の治療に使われるステロイドホルモンは、インスリンの働きを妨害するので糖尿病を誘発しますが、このステロイドホルモ
ンを自分の体の中で作ってしまう病気の「クッシング症候群」も糖尿病を引きおこします。

「末端肥大症」、「巨人症」は成長ホルモンが出すぎる病気ですが、成長ホルモンもインスリンの働きを妨害するので、結果的に糖尿病になります。

分類は明確でない場合もある

糖尿病の型は、はっきりと分類できるものではありません。症状として、インスリン非依存型から依存型へと移行する例もあります。

インスリン投与の必要のない糖尿病だと診断されていた人が、急激にやせてきて、インスリンによる治療が必要になる場合もあります。これは、「ゆっ
くり進行したインスリン依存型糖尿病」といえるでしょう。

逆に、初期にはインスリンが必要だったものが、食事療法だけで血糖をコントロールできるようになることもあります。また、一見、2次性糖尿病に
見えて、インスリン非依存型の糖尿病が同時に存在していることもあり、注意深い観察が望まれます。  

 

糖尿病の種類とその特徴

  ①インスリン依存型 ②インスリン非依存型
別     名 若年型糖尿病 成人型糖尿病
発 症 年 齢 若年(10~20歳)に多い 中年(40~60歳)に多い
体     型 やせ型に多い 肥満型に多い
日本人の発症例 約3% 約95%
原     因 膵B細胞のウィルス感染、自己免疫が関与している 体質が遺伝することが多い
近親者の糖尿病 少ない 多い
症状のあらわれ方 急激のことが多い 徐々に
診断のきつかけ □渇、多欲、多尿、急激にやせる 健康診断、ほかの疾患受診時が多い
血中インスリン 低い やや低い~正常~高い
糖尿病性昏睡 陥りやすい 陥りにくい
合  併  症 若年で発症しやすい 徐々に進行する
治 療 方 法 インスリン注射を必要とする 食事療法、運動療法、程度に応じて血糖降下剤
③二次性糖尿病 特定の疾患や症候群にともなって発症する糖尿病。原因には次のようなものがある。
A.薬剤性(副腎皮質ホルモン剤、サイフフザイド系利尿剤など)
B.内分泌疾患(甲状腺機能六進症、クツシンブ症候群、先 端巨大症など)
C.膵疾患(慢性扁炎、膵石症、膵癌など)
D.肝疾患(慢性肝炎、肝硬変など)
④妊娠糖尿病 厳密には、妊娠を契機に発症発見した糖尿病で、一般には、妊娠中に発見された糖尿病をいう。
母体の血糖コントロールが不良だと、胎児に対して、奇形、巨大児、流産、新生児の低血糖などを引きおこす可能性がある。
⑤栄養障害関連型糖尿病 栄養失調や特定の食物(キャッサバ)で、膵障害をおこし、発症した糖尿病。

 

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