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糖尿病の合併症のための定期検査もある

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糖尿病で最も恐れられている合併症を見つけたり、治療方針を決めるための検査もあります。

  • 糖尿病の進行の程度や網膜症の危険を調べる「眼底検査」。
  • 腎臓機能の異常を見る「尿タンパク検査」。
  • コレステロールや中性脂肪を調べる「血中脂質検査」。
  • 糖尿病治療の指標となる「ヘモグロビンAc」と「フルクトサミン」。
  • 膵臓機能やインスリン分泌量のわかる「C-ペプチド」。
  • インスリン療法の「尿ケトン体検査」。

眼底検査で網膜症や全身状態も一目瞭然

糖尿病の合併症の中でも最も恐れられているのが、網膜症です。ほうっておくと、失明してしまう危険性もあるからです。といっても、糖尿病になったからすぐに網膜症になるわけでなく、発病して10~15年くらいかかります。

網膜症にかかってしまうとなかなか回復しにくく、確実に効く薬もいまのところはありません。しかし、軽いうちならば糖尿病のコントロールをよくすることで、回復する場合もありますから、希望を捨てないで、とにかく糖尿病がよい状態になるように努力しましょう。

糖尿病網膜症は、眼の網膜の細小血管に生じる障害です。体の外から鮮明に観察しやすい眼底を検査することによって、眼の病気だけでなく、糖尿病の進行程度や脳や血管の病気など、全身の状態をトータル的に知ることができます。

視力の異常に気づいたときには、すでに手遅れといったケースも少なくありません。糖尿病の人は、最低でも1年に1回は眼科で「眼底検査」を受け
る必要があります。

腎臓の機能障害を調べる尿タンパク検査

糖尿病の合併症で網膜症とならんで恐れられているのが、糖尿病性腎症です。腎臓の糸球体や尿細管に障害を生じると、尿にタンパクが出ることから、まず、尿タンパクの有無を調べます。

検査で陽性、あるいは疑陽性となった場合は、さらに進んだ腎機能検査が必要です。最近は、もっと感度のよい検杏法として、微量アルブミン尿やトランスフェリンの測定が行われることがあります。

コレステロール、中性脂肪は動脈硬化の大敵

糖尿病患者の多くが高コレステロール血症をともなう肥満の人です。総コレステロール値が220mg/dl以上なら、かなり要注意です。

コレステロールとは脂肪の一種で、血液中で、脂肪酸と結びついたエステル型と、別々に離れた遊離型の2つがあります。これをまとめて、総コレス
テロールといいます。コレステロールは、血管壁や細胞膜などの維持、副腎皮質ホルモンや性ホルモン、脂肪の吸収に必要な胆汁酸の材料にもなり、人体にとってなくてはならないものです。

しかしその量が多すぎると、血管壁にへばりついて離れず、動脈硬化をおこし、心筋梗塞、脳梗塞などあらゆる成人病の引き金になります。

コレステロールと同様、中性脂肪も体にとってなくてはならない大切な脂肪ですが、多すぎると、成人病の誘因になってしまいます。

中性脂肪のほとんどは食物から摂取されたあと、カイロミクロンといわれるリポタンパクとなって血液の中に入ります。そのため、食後に上昇しはじ
め、1~2時間で最夫値になるため、検査は早朝の空腹時に行われます。この測定値は、朝食前に採血した脂肪であることが大切です。

正常値は30~150mg/dlですが、測定法や検査時間によってもかなり数値に差があるので、何回か測定した結果をもとに診断します。

このように、コレステロールや中性脂肪値を測る「血中脂質検査」は、糖尿病最大の敵、肥満の危険因子を知らせるだけでなく、動脈硬化などの合併
症を兄つけるのにも、おおいに役立っているのです。

ヘモグロビンAcと血中フルクトサミン

治療をはじめてから、血中コントロールがうまくいっているかどうか、診断するために使われている検査です。

たとえば、検査の当日の血糖値が高くなくても、ヘモグロビンAc検査の数値が高ければ、ここ1~2ヶ月の血糖コントロールが悪かったということになります。

この検査では過去1~2ヵ月の血糖値の平均がわかるのです。

同じような検査に、「フルクトサミン検査」や「グリコアルブミン検査」というものがあります。フルクトサミンやグリコアルブミンは、血液中のブドウ糖とタンパクが結合して生まれる物質ですから、血中の量を調べれば、血糖の高さもわかるわけです。

ヘモグロビンAc検査が、1~2ヵ月の血糖値が見られるのに対して、こちらの検査は、過去約2週間の血糖の平均値がわかり、血糖コントロールの
指標となります。

C-ペプチドはインスリンと同じ数だけ分泌される

「C-ペプチド検査」は、尿中や血中のC-ペプチドの量を調べ、膵臓からのインスリン分泌量を推測する検査です。たいていの場合、24時間にわたってためた尿を使って行います。

C-ペプチドは、プロインスリンという物質が分解してインスリンになるとき、もう一方の片割れとして生じる物質です。

C-ペプチド値が大きければ、騨臓のインスリン分泌能力がかなり残っていることを意味し、反対に値が小さければ、屏臓から分泌されるインスリンの
量がそれだけ少ないと考えます。

インスリン不足を知らせる尿ケトン体検査

膵臓から分泌されるインスリンが不足すると、脂肪をエネルギーにせざるを得なくなって、血液中にケトン体といわれる物質があらわれます。ケトン
体が血中にたまると、尿に排出されるので、尿を調べればすぐにわかります。

たとえば、血糖値が同じ400mg/dlの2人の患者の場合、ケトン体が陽性と出たほうが、より体内のインスリンが不足しており、症状が重いと判断でき
るのです。 

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