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失明の危険さえある糖尿病網膜症

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糖尿病を発病してから10年で25%の人が網膜症を合併するといわれています。

  • 眼底にある網膜の細い血管がおかされる、「糖尿病網膜症」。
  • 初期の単純網膜症は、自覚症状がほとんどない。
  • 毛細血管の障害がいちじるしい、「前増殖網膜症」。
  • 硝子体出血をおこしやすく、視力障害を残す恐れのある「増殖網膜症」。
  • 冶療の切り札、光凝固療法は、何より行うタイミングが肝心。そのためにも定期受診が大切。

糖尿病網膜症ってどんな病気?

糖尿病網膜症は、3大合併症の中でも最も深刻な病気です。というのも、ほうっておけば、失明してしまうことさえあるからです。

眼の底にある網膜は、カメラでいえばフィルム部分にあたります。網膜には小さな血管が網の目のように走っており、酸素や養分を運んで機能を保っ
ています。そこをおかされるのが、網膜症です。

血糖のコントロールが悪く、高血糖が長く続いたり、治療を途中でやめてしまうと、病状は悪化します。

フィルムが傷つくと、被写体が写らないのと同じで、網膜に障害がおきると視力が低下し、失明にいたります。

自覚症状のない単純網膜症

高血糖が続くと、まず「単純網膜症」と呼ばれる変化かおこります。眼底カメラで見ると、毛細血管のあちこちに小さなコブや点のような出血が生じて
いるのがわかります。

やがて網膜のLに、コブが破れてできる出血や、血液成分がにじみ出てできる、白い斑点があらわれます。

この段階では、視力にほとんど影響なく、自覚症状もありませんから、少しでも早く治療にとりかかるには、定期的な眼底検査しかありません。

単純網膜症の段階なら、血糖と血圧、体重、脂質のコントロールをきちんと行えば異常がもとに戻ることもあります。

白斑か増える前増殖網膜症

病状が進んでいくと、網膜の上にあらわれた白い斑点の数が増えていくとともに、毛細血管がふさがってきます。

そのため、血の通わない部分ができ、ふくれしがって変形した血管や、おかしな走り方をする血管が兄られるようになります。この段附を、「前増殖網膜症」と呼びます。失明の恐れもある

増殖網膜症

高血糖を放置したままでいると、網膜症は、さらに「増殖網膜症」と呼ばれる段階へと移っていきます。

すっかり血液の流れが悪くなった網膜に酸素不足がおこり、それを補おううと新生血管といわれる、にわか作りのもろい血管が、次々と作られていき
ます。

やがて新生血管は、網膜だけにとどまらず、眼の内部を満たしている透明な硝子体に入りこみます。

ここで強い衝撃を受けたり、血圧が急に上がったりすると、もろい新性血管が破れて、大出血をおこすのです。

硝子体の中で出血すると、瞳孔から入った光が網膜まで届かず、視力が急激に低下します。また、網膜剥離などの重大な障害を招くこともあります。

この段階までくると、光凝固や硝子体手術などの外科的治療が必要です。

光凝固療法はタイミングが大事

前増殖網膜症の段階を過ぎると、どんなに血糖コントロールをうまくやっても、網膜症の進行は、おさえきれなくなります。かといって何も打つ手が
ないのかといえば、そうではありません。治療の時期さえ合えば、光凝固療法が効力を発揮します。

光凝固というのは、網膜の病変部分やその周辺をねらって、レーザー光線で照射し、熱で悪い部分を焼き固めてしまう方法です。未然に大出血を防ぐこともできます。

広い部分を凝固した場合は、視界が狭くなり、多少暗く感じることもありますが、網膜症の悪化を防ぐには、最も有効な手段です。

ただこの治療法は、受けるタイミングが重要で、増殖網膜症になる直前か、なりはじめのころがいちばん適しているといわれています。それ以ト進行し
て、時期を過ぎてしまった場介は、ほとんど効果は望めません。

この限られた青玉な期間を見逃さないためにも、定期的に眼底検査を受けることが、いかに大切かがわかると思います。

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